整腸

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ポケモンSVの感想(ネタバレ有)

最初に。ポケモンSV、とても楽しかったです!
歴代シリーズでも好きなタイトル上位に食い込むレベルで面白かった。
基本的にポケモンはバージョン違いを遊ばないことが多いのですがスカーレットのクリア後にバイオレットもプレイしています。

そんなお気に入りタイトルであるポケモンSVの感想ですがポジティブなことは勿論、結構ネガティブなことも書いてあります。
よって批判的な内容を読むのが苦手だという方はとんぼ返りをお願いしますよ!

タイトルにある通り存分にネタバレしております。
特に満足な点のストーリーについての記述内容は自分の文章などで知ってしまうのは勿体ないです。
未プレイの方は出来ればご自身で体験されてから読むことをオススメします。

以前投稿した記事でストーリーとキャラクターがあまりに良く不満を全て帳消しにできたと書きました。
体験として不満を満足が上回ったのは事実なのですが、悪い点を許せるかというと全くそうでもない。
感じた満足が真実であるのと同様に抱いた不満も真実ですし出来れば今後のシリーズでは改善してほしいという点も多くあります。

そんなこんなで率直な感想を満足な点、不満な点にわけて感想を書いていくよ~。
体験として不満を満足が上回っているのに数としては不満点の方が多いんだけど!?何かがおかしい……!
こんなに不満があってもめちゃくちゃ楽しかったの不思議でしょうがない。

すでに多くの人が言ってるようなこともあるだろうし「そんなこと気にしてる人いるの?」みたいなこともあるかもしれない。
あくまで個人の感想として受け取ってもらえればと思います。
あととんでもなく長いのでこの記事には目次を設けました。

前提:シリーズ各世代を一部除きプレイ済み。直近ではピカブイ、BDSP、アルセウスが未プレイ。(Switchはソードのみプレイ済)
スカーレットクリア済み、バイオレットプレイ中。


目次



満足な点

ポケモン

かわいい新ポケモンがいっぱい!デザインの幅がめちゃくちゃ広くて良い。
既存のポケモンのパルデアのすがたや新進化もいい!パラドックスポケモンという新しい区分もわくわくしました!
モチーフやコンセプトが面白いポケモンも多くて楽しかったです。御三家が祭典モチーフなのかっこいいですね~。
準伝が災い、呪いをモチーフとした厄災ポケモンなのもたまらないです。
西洋のパルデアに対して準伝達は東洋の存在なのでいっそう異質さが増して魅力的。


カキシルス可愛い。厄災もサンドウィッチ食べるしお昼寝する。

今作は屋外はどこでも連れ歩きOKなのでついてくる姿を眺めるだけで癒される。
ポケモンの仕草に一匹一匹こだわりを持ってモーションが作り込まれていていいですね。
欲を言えばモーションや表情の色んなパターンを試してよく眺める機会をもっと増やしていただきたかった。
質感やディティールにも特徴が付けられていてなかなか面白い。
今作のメタリックなポケモンたちめちゃくちゃ金属!って仕上がりでとても好きです。
ネーミングセンスも面白いポケモンが多かった。アノクサとかリククラゲとかノココッチとかとか。


元のデザインへのリスペクトが素晴らしいノココッチ。可愛い。

あとポケモンの大きさが結構わかりやすく幅広く設定されているので大きいポケモンだいすきクラブとしては激アツでした。


可愛すぎるこの世の光。金銀世代に熱いポケモン多かったです。

オープンワールドという試み

今作のオープンワールドはフィールドで次に向かう行先やストーリーを進める順番を自由に選択できるというだけで推奨レベルや移動方法の制限が存在します。
また、EDを見たり図鑑を埋めたりといった要素のためには全てのストーリーをクリアする必要があります。

全てが本当に自由でやることやらないことを選択できるゲームだと期待して遊んだ人ほどがっかりするところかもしれないです。
自分の満足度が高かったことの理由には発売前の情報やこれまでのシリーズを遊んだ経験からオープンワールドであることにそこまで期待がなかったというのがあるかもしれません。
その上でここが良く出来ている!という点についてはしっかり言葉にしておこうかと思います。

まずポケモンがそのへんをウロウロしているというだけで楽しいです。
ポケモンなんだからそらそうだろ!と思われそうですが本当に大事なことなので書きます。
ここはこんなポケモンがいそう→いる!を繰り返しているだけでメチャクチャ楽しいんですよ。
2D時代からポケモンと親しんでいるプレイヤーとしては広大な3D空間を自由に動き回ってポケモンと出会うというのはやはり夢に見た景色なんだなあと実感しました。


黙ってこちらを見ているスーパー可愛いミミズズ。

そしてストーリーにおけるエピソード選択制というのがお話を先に進めたくなる推進力に貢献していたように思います。
数ある要素から今はこのエピソードを自分が選んで進めているという実感はこの作品の中で大事だったんじゃないでしょうか。
SVのストーリーは場所ごとにエピソードを振られているのでエピソードごとの引きや積み重なりを過去作よりも意識した構成になっていたと思います。
コライドン/ミライドン(以下ライドンズと表記)絡みの設定についてもそうなのですが、ストーリーまわりの要素はオープンワールドととてもうまく噛み合っていたので相互に作用し合い自分の中でこれらの点についての評価が高くなっています。

そんなストーリーを進めるもよし、とりあえずそらをとぶを開放しにいくもよし、現在捕獲できるポケモンをかたっぱしから捕獲するのに集中するもよしであちこちを歩き回りながら時間を忘れて遊べて楽しかったです。
初見時はやりたいことを楽しくやっているだけでレベルが上がっていったのでRPGにおけるレベリングが面倒くさい身としてもありがたかったな。
粗削りな点は多々ありますが(後述の不満点で述べます)今後もこの形式のシリーズは出してほしいと思える出来になっていました。

移動方法の制限(ライドのロック)は単純に不便なので不満もあります。
後述のストーリーの良かった点で触れますがライドンズの設定がストーリーとシステムでしっかり噛み合っているのでそこは評価したいですね。

推奨レベルの概念は自分は良い点だと思っていてポケモンというゲームには絶対に必要だと思っています。
ポケモンが数値で殴り合うゲームな以上、手持ちのレベルによって相手パーティのレベルが最適化され調整されてしまうと自分のパーティ構成によってはクリアが難しくなってしまう懸念があります。
好きなポケモンで旅をするというのはシリーズ恒例の楽しみだと思っているのでどんなパーティでもレベルでゴリ押す最終手段を使えばクリアできるというバランスは失われないでほしいな。
種族値や覚える技の火力が低いポケモンだって好きなら起用したいしパーティのタイプが偏ってしまうことだってある。
バトルのシステムが変わればレベルデザインも変わっていくんでしょうけどね。

グラフィックは正直なところ近年の他のゲームに比べると良いとは言えない出来になっておりますですよ。ワ……!
Switchというハードのスペック問題や他のゲームと違ってポケモンという存在を大量に配置することの大変さなどもあると思います。
オープンワールドポケモンの存在を感じられるということを犠牲に背景等のグラフィックが良くても嬉しくないので今作はこれでいいかなと思っています。
ライティングなどでロケーションの演出などは頑張っていましたしね。
特に夜明けの景色であったりエリアゼロの雰囲気なんかはなかなか良かったです。
ポケモンSVの体験の面白さを支えきる出来は十分あったと思います。
※その上でどうしても気になったグラフィックの不満点については後述します

ストーリー全般

かなりの出来栄えだと思います。夢中になって遊べました。
今作のストーリーは「チャンピオンロード」「レジェンドルート」「スターダストストリート」の3つと、これらをクリアすると始まる「ザ・ホームウェイ」で構成されています。

3つのストーリーでそれぞれ中心となるキャラクター「ネモ」「ペパ―」「ボタン」と交流を深めていくことになります。
いずれのキャラクターもだんだんと開示されていく彼らの人間らしい部分がすごくいい。
宝探しという課外授業から始まるこれらのストーリーは彼らの宝物を描くストーリーでもあります。
面白いストーリーというのはキャラクターの価値観や大切なものがしっかり描かれていることがほとんどです。SVにはそれがあります。
3人の宝物が何でどうしてそれが宝物なのかがしっかりドラマに反映されている。


ポケモンという作品において主人公キャラクターはプレイヤーのアバターを兼ねなければならず、個性や特徴を付けづらいために「主人公のストーリー」というのを展開しづらいという欠点がありました。
シリーズ過去作のストーリーにおいて具体的にキャラクターの変化や大切なものを描かれるのはライバルなどの主人公と近しいNPCキャラクターだったと思います。

今作もストーリーにおいて変化や大切なものを描かれるのはNPCキャラクターであるという点は変わらないです。
「宝探し」とは言いますが主人公=プレイヤーの宝は人それぞれでその答えを描くわけにはいかないのですよね。
しかし今作はそれぞれのキャラクターのストーリーを複数のエピソードに分けて追うという構成にすることで「主人公+他のキャラクターの目的タイプのストーリーである」という印象付けがされておりこれこそがこの主人公の物語であるなと思えて自分はかなり好きです。

3人と交流を深めてその宝物を知ることで「宝物とは何か」ということを考えられるストーリーにしている。
複数のエピソードを自分で選んで結び付けていくというプレイヤーの遊び方がうまく主人公の立ち位置や行動と合致していてストーリーの没入感に貢献していたのではないでしょうか。
交流を深めた3人と主人公が大穴で一堂に会するのはこれからラスダン!という気持ちを相当昂らせました。楽しすぎるよこのゲーム。


それから今作のストーリーを語るのに欠かせないのはパッケージを飾る伝説ポケモンのコライドン/ミライドンですね。
早いうちから主人公の手持ちに加わるのでバトルは出来なくてもライドなどでずっと一緒にいることになりとても身近な存在となります。
ライドンズは今作においてかなり*色々な役割を果たしてくれているのもあって愛着もひとしおです。
*移動手段であるポケモンライド、実質的な相棒ポケモンのポジション、ペパー達との仲立ち、パルデアの大穴という今作の謎へのフック等々



ライドンズもまたストーリーを通して変化を描かれる主要なキャラクターで今作の感動の要を担う存在だと思います。
メタ的には伝説ポケモンなわけでいきなり手持ちに入るなら「それで無双すればよくない!?」って思っちゃうところを心身共に戦えない状態だというのをストーリーとシステムの両方からアプローチしてくるのが上手かった。


ヘナヘナになってるコライドンかわいそうかわいい。

そしてそんな事情を抱えたライドンズが主人公達との交流によって恐怖という殻を破りバトルフォルムになって戦いみんなを助ける展開がとにかく熱い。
ここはゲームでしか出来ない演出があることも含めSVのプレイ体験を特別なものにしていると思います。
ストーリーを通して主人公が関わったことでライドンズとペパーの関係にも良い変化が描かれたのが嬉しかったなあ。



改めてストーリーは大満足の一言。
メインシナリオを担当されたむらなかりょうたさんにはぜひぜひ今後ともご活躍いただきたい。
DLCのストーリーも楽しめるといいな~。
剣盾のスピード感だと1月発表で半年くらい待たされるのか……長すぎる!

キャラクター

事前に発表されたキャラクターデザインでツボに入るキャラがいなかったんですけど遊んでみてみんな魅力的でびっくりしました。
実際に動いて喋るキャラクターを見るとすごくマッチしたデザインなんだよなあ。
だからこそ人物の3Dモデルもっと頑張って欲しかったなあ……。
剣盾から引き続きですが過去作キャラの再登場無しなのもめちゃ評価してます。


大穴組の3人は主人公に目的を果たす手伝いをしてもらうポジションなんですがみんな結構早い段階で心を許してくれていてしっかり頼ってくれるし気遣ってくれるし大穴潜入時にはそれぞれの強みを生かして助けてくれるしで全然嫌ではありませんでした。



ペパーは初見の印象とのギャップもまた良かったですね。2周目以降だと感じ方が変わりすぎるんだよなあ……。キャラ付けが上手い。
3人についても色々書こうと思っていたけどあらすじに感情を添える読書感想文になってしまうのでざっくりになってしまった。
3人みんな大好きなのでずっと仲良しでいてほしいね。

今作の人物キャラクター全体的に印象深くて良かったです。スター団も学園ものならではのキャラクター達で良かったな。
改造された制服にさらに好きなボール使ってそれぞれの個性がむき出しなのとてもいいですよね。


みんな大好きビワ姉のヒールボール。

それから四天王戦があると大詰め!って感じがして好きなんで四天王戦が復活したのも嬉しいな。
本当は四天王それぞれの部屋があるのが好きなんですけどひとつの部屋に四天王が集まってくるのも独自性があって面白かった。


今作はジム巡りの間も四天王戦に入ってからも四天王の間で掛け合いがあるので人気が出るのもわかりますね。
やっぱりキャラクター性ってキャラクター同士のやりとりで描かれるものだと思うから主人公以外とのやり取りがあるキャラはやはり魅力的。
再戦がないのは残念極まりない……。でも今回の四天王~チャンピオンって資格試験みたいなものなのでしょうがないか。

トップチャンピオンのオモダカさんも人外じみた不思議な魅力があって好きですね。
そんな四天王達に対してジムリーダーと主人公の距離感はかなり従来のポケモンシリーズっぽい感じだったな。リーグカードみたいなの欲しかった~。


ライムさんめちゃくちゃかっこよくないですか?毎回スクショしてしまうとこ。

校長をはじめとしたアカデミーの先生方もみんないいキャラしてます。
授業と交流イベントの内容もすごく良かった。
ハッサク先生とレホール先生の授業が興味深いお話だったので特に好きです。


レホール先生を好きになった瞬間。

ただ学校の授業はメインストーリーやりながらで受けるべきでしたね。
後からやるとひたすら読むだけのゲームになってしまうので内容がよくてもまあ疲れます。
ミモザ先生が少年少女に話しかけられただけでやる気を出す怖いお姉さんになってしまいますので授業はストーリー進行に合わせて受けるのがオススメです。
(この記事を読んでる人はクリア済みの人が多そうなのであんまり意味ない注意喚起)

ジニア先生は担任なのに絆が生まれるイベントが無いんですが何か意味あるんですかね……。
校長との関係も匂わせてくるわりに詳しいことわからなかったな。DLCであったりするのかもしれない~。

そうだ、今回のエピソードごとにキャラクターとの記念撮影システム好きです!
ポケモンバトルで芽生えた絆の可視化というか。今後も続けてほしい。
四天王や先生方とは記念撮影がないのでDLCで追加してくれませんか!?全キャラ台詞も増やして!!楽しかったから!!!!

ポケモンを育てやすくなっている

ポケモンの育成環境はシリーズを重ねるごとにハードルが低くなっていっておりますが今作はかなりやさしいんじゃないでしょうか。
レイドの出来の悪さやタマゴがキャンプで入手などの残念ポイントもありはしますが……。
大抵のものがショップで買えてかつ金策がやりやすいというのが大きいですね。
対人戦をやらないのでやっても自己満育成までなのですがポケモンを愛でやすくなり嬉しい限りです。
技思い出し、NNがメニューから行える改善点も嬉しい。

スター団関連、エリアゼロ関連のBGMがとても良い

ポケモンのバトルBGMはテンション高めでイケイケなものを好むのでスター団のBGMが大変良かったですね。
エリアゼロ関連は終盤のストーリーの盛り上がりに大いに貢献していたと思います。没入感気持ちよかった。
スター団関連は谷口輝雄さん、エリアゼロ関連はToby Foxさんが作曲を担当されているとのこと。
他に好きなBGMはペパー戦、準伝戦。準伝が捕まらないのはこのBGMを聴くためだよもう。
なんとなくペーパーマリオ感があるね準伝戦のBGM。

不満な点

広報が下手

事前の情報だけだとあまり面白そうに思えなかったんですよ……。
実際に購入してみて面白かったからいいんですが広報のせいで発売ギリギリまで買わない寄りでしたね。
遊んだら面白いし魅力的な内容なのに何でこんなに広報がイマイチなんだ。
ここ数年そんな感じですが発売前に公式から出される情報量とその告知方法は全然ワクワクしない。
ポケモンというだけでワクワク出来て大盛り上がりできる人が大半で話題性も抜群だからだから別にいいのかも……。自分との相性は悪いが……。

SVは事前情報だけだとグラフィックがあまり良いとは言えないしゲフリのUIやアクションでオープンワールドとか大丈夫か?という不安だけが生まれた。
ポケモンの情報も少なかったしな~。生態調査風?のやつとかは好きなんですけどね。
ナンジャモの1本目の動画でポケモン一切発表されないくだりとか2本目でハラバリーが出たとはいえ「は?」と思ってしまった。

グラフィックの出来

満足な点でも書いた通り、近年の他のゲームに比べると良いとは言えないですが許容出来ないことはないです。
でも流石に人間の3Dグラフィックは不満が勝る。慣れはしたけど!次回作からはもうちょっと良くなるんでしょうけど。

リアル調を捨てきれなかったせいだと思っているのですがポケモンシリーズの人間キャラクターのデザインはデフォルメ強めでシルエット重視なので相性が悪いと思います。
ボヤッとしててメリハリがないのも好きじゃないです。せめてもうちょっとセルルックにするとかアウトライン付けるとか……。

剣盾、ポケマス、アルセウスは結構いい感じだと思うんですがこの方向性ではだめだったんだろうか……。
モーションはところどころループがプログラム的すぎて64ゼルダみたいな趣(オブラート)があったものの結構キャラクター性が出ていて良かったと思うんですよね。

髪の毛とかヒゲとかのテクスチャが細かいのにも違和感がある。リアル調にすな~!
ヒゲのテクスチャはモブやフトゥー博士はちょっと気持ち悪いまである。
ポケモンの質感とかは全然嫌いじゃないんだけどなあ。人間はなんか気味の悪さがすごい。
特にコルサとかオモダカさんとか立ち絵の再現度が低すぎて勿体ないですね……。

多すぎるバグ

あえて書かずともネットで大量に出て来るので自分が気になったもののみ書きます。
遭遇した致命的なものは強制終了くらいですね。いやそれだけでもう十分だよ。手動セーブ派なんだよやめてくれよ。
地図を開いただけでフリーズしたのが2、3回。携帯モードの充電が少なくなったときに1回、ポケモン孵化作業後のカラフシティの砂嵐で1回。
これは流石に直してほしい。

他にはカメラに地面やポケモンや人物が正常に映らない、モンスターボールが建物内にめり込む、ライドンズが斜めに突き刺さるバグは再現性が高めで気になる。
自分は大丈夫でしたが四天王のBGMが正常に再生されないといった没入感が損なわれるようなバグには今後特に細心の注意を払ってほしいです。
なお四天王のBGMのバグは現在はアップデートで修正されています。

処理落ち

意図的に起こしているのか起きてしまっているのかはわかりませんがあまりにもカクカクになりすぎていて気になる場面が多々ありました。

読み込みが遅い

ブティックで試着モデルの読み込みが遅いのはまだいい。
ボックスのポケモン一覧の読み込みが遅いのだけは耐えられない。ボックスは全体的に剣盾から劣化していてつらい。

マップ

デフォルトでクルクル回る設定にされているのはおかしいだろ!固定に出来る機能があってよかったですが……。
マップもミニマップもとにかく見づらくて近くに移動する場合ですらなかなか目的地にたどり着けないのですが階層の概念がないため洞窟とかはもう何もわからないです。
レイドのタイプのマークもわかりづらいデザインですね。飛行がそらをとぶマークとそっくりなのもムカつく。

技マシンマシン

剣盾の技レコードの時点でちょっと…って感じだったんですがもうやめようよ消費アイテムにするの。
消費アイテムをやめていた時期に慣れ過ぎてて劣化にしか感じられない。
レッツゴーを使ってほしいんだろうけど素材集めをやらされている感じで全然楽しくないんですよね。
技マシンマシンちゃん自体は可愛いけどよ!

バトル中にモブが通りかかる

バトル中にモブが通りがかりポケモンの技を受けて平然と歩いている……みたいなことがあり没入感が損なわれます。
みんなスーパーマサラ人じゃないと生き残れないのかもしれないけど堂々とバトル中のど真ん中を真顔で突っ切ってくるのは怖いよ。
クラベル校長戦がロケーション含め結構好きなんですが校長と生徒がバトルしてるのに全く気にせず通路歩いてくる生徒は演出の邪魔すぎたね……。カクカクしてるしね……。

相変わらずテンポが悪い

そもそも全体的に挙動がめちゃくちゃモッサリしている。
最初に家から出るまでの間でこのゲームこの感じか……と覚悟が決まりました。

バトルもオープンワールドでコマンドバトルであること自体にはそんなに違和感を感じなかったものの今作は技演出を設定からオフに出来ないのでテンポはがっつり悪めです。
技演出を切れないのはマルチプレイとかが原因なのかな。実装出来なかったんだろうな……。

状態異常の演出もテキストと同時に処理してくれ。テンポ悪いんじゃ。
ポケセンの回復もテキストと同時にやってくれ。なんなら出張所くらいのテンポでやってくれ。
勿論テラスタル化の演出も毎回スキップできない。そんなに何回も見たいものでもないけど!?
タマゴ孵化も相変わらずスキップできない。言い出したらキリがないンリキ。

ジムテスト

ポケモンシリーズのジム戦前のミニゲームの類はあってほしいかなくてもいいかで言えばあってほしいのですが、
今作のジムテストは虚無を遊ばされている感じがすごかったですね……。
ミニゲームの出来がそもそも…うん…まあ良くないですね。
特にナッペ山ジムの雪山すべりは「これで操作はあってるのか?」と不安になるレベルの虚無さ。なぁにこれぇ

ジム戦のテラスタルBGM

このBGMは本当にちょっと……。曲が悪いということではなく演出として自分はいまいちだと思います。
今回のジム戦の雰囲気には合っていないのでコーラス付きのBGM流れる度に冷えっ冷えになってしまいますよ。

今作SVのジムのロケーションは牧歌的でのどかな風景、都会的風景のど真ん中、食堂の中などなど様々。観客の入りもまばらです。
そしてパルデアのジムリーダー達はガラルのジムリーダー達のような選手然としたたたずまいでもありません。
そしてテラスタルでのバトルはダイマックスでのバトルのようにエンタメ化されているわけでもないです。

なのにどのジムでもテラスタルした瞬間に
オオオオ~オオ~オオオオオッオ~~~~~wwwwwww

WHY GAME FREAK PEOPLE!?!!!!?! お か し い だ ろ ! !

剣盾のジムリーダー戦は一貫してスタジアム、そこで戦う選手というコンセプトがはっきりしていますよね。
だからダイマックスの時に満員の客席から沸き起こったようなコーラス付きBGMで盛り上がる。
スタジアムではなくてダイマックスしないスパイクタウンでのジムリーダー戦においては専用曲が用意されている念の入りよう。
この辺の作り込みが剣盾ではしっかりしていた分ちょっと残念でした。

広いまちや学園内の移動の面倒さ

今作はオープンワールドなわけでそらとぶタクシーで序盤からファストトラベルが使えます。
なのでランドマーク同士の移動はとても快適なんですけどまちの中であるとか学園内での移動はなかなかダルいです。
お買い物できる店とハリボテの店の違いもわかりづらく初見はプチストレスでした。
まちの中でジムの前にポケセンないのも不便だったな。これはまちの中を探索してねってことだと思うけど。

学園内はミニマップが機能しなくなり専用マップがないのがわかりづらかったな……。ロビーとかグラウンドとかそこそこ広いしあってもよかったのに。
相変わらず建物内ではそらをとぶ使えないくせに学園内端末の移動先の選択肢に「外に出る」がないのも何でじゃ!!ってなりました。

ライドアクション全般

ポケモンの当たり判定がデカかったりジャンプの判定よくわからなかったり崖登りで謎のずり落ちがあったりストレス多めです。
ライド中に当たり判定がでかくてポケモンにぶつかったり、そもそもよく見えない小さいポケモンにぶつかって戦闘に入るのはしょっちゅうなので結構イラつきます。
乗ってるのポケモンやぞ。レベルが低いポケモンは轢いただけで戦闘終了でよくないですか?
ライドンズが戦いに積極的じゃないからレベルが低いポケモンでも足を止めてしまう!?
ギャス……。じゃあしょうがないね……。
それからカメラがあまり良くないので酔う。ちょいちょい気分が悪くなります。

ライド中にライドやキャンプを選択した場合にライドがキャンセルされない

ライド中はカメラを起動できない(キャンプができない)!
は?直感的じゃ無さ過ぎて未だにライド中にうっかり押してしまいキレる。
勝手にライドをキャンセルしてくれへんか?
ライド中にキャンプやカメラを選択するということはキャンプやカメラを始めたいということです。
小泉進次郎構文みたいな説明さすな。

カメラアプリの酷さ

カメラアプリなのにズーム出来ないことある?こっちに気付いていないポケモンを遠くからズームで観察したいんですけど?
しかもこれスマホ……カメラでズーム出来ないクソスマホロトムは入れられてるんか?
フィールドのバグや処理落ちなんかを見ていると実装していないというより実装できなかったんでしょうかね。
スマホロトムが浮いている演出がゲーム内で何度も出てくるのに全く自由にカメラ位置動かせないのも納得いかねえ。

ピクニックがキャンプの劣化

まず一番の不満はカメラが遠いことですね。
ポケモンをもっとよく見たいのにカメラアプリの出来の悪さも相まって観察しづらいよ。
キャンプは一人称、一点透視の視点なのでポケモンの可愛い仕草を真正面から観察できてよかった。
それぞれのポケモンと向き合ってポケじゃらしとかボールでも遊べるしなあ。カレーもポケモンの表情観察しやすいし。
サンドウィッチの食事ムービーは人間が面積取りすぎだろ。ポケモンを見せろや!



不満を書きましたがピクニックで主人公のまわりにポケモンがわらわら集まってくる可愛さは好きなんですよね~。
ピクニックの三人称、キャンプの一人称視点を切り変えられたらよかったな。
サンドウィッチ作りは最初は笑えたけど何度も使うことになるとただ面倒で困る。

食事パワー

サンドウィッチにソート機能がないの正気か?
サンドウィッチ一覧も二列にまたがっているせいで確認とページ送りがしづらいし食事パワーのリストがバラバラの順番で無秩序に表示されていてもう気が狂うもう気が狂う。
食事効果はリセットで消えてしまうのでサンドウィッチ作る前にセーブし厳選失敗したらその都度サンドウィッチ作るところからっていうのも面倒。
お店で食べるにしてもゲーム内でお店の食事効果をソート出来ないしそらをとぶしないとだしこれまた面倒くさい。

まあ結局外部の非公式データベースサイトを頼ってやるしかないんだよね。
ゲフリはそうやってすぐ非公式データベースサイト活用前提の設計をする。
得られるパワーに関しては便利で冒険を楽しくする良い点だと思います。

レイド

ポケモンシリーズのエンドコンテンツは作業になりがちなので例に漏れずといった感じです。
加えてシステムの仕様やバグによるストレスフルな設計。
特に敵の行動でこちらの行動が途中でキャンセルされたり二回連続で行動されたりなどはしっかりイラついてまいります。
ラスタル演出や技効果のテキストの間もしっかり残り時間は減っていくので前述のテンポの悪さとも最悪の食い合わせ。

シールド張られるとテラスタルしてもダメージの通りが悪いので結局積み技でワンパンが効率いいのもなんというか……。
こういうの初心者もタイプ一致さえしてれば好きなポケモンで勝てるくらいの設計でいいと思うんですけどね。
やらなくてもいいんですけどどう考えても報酬的にはやった方がいい要素なのでもっと楽しければよかったな~。

制服以外のトップスボトムスの消滅

これによりスカートが消滅。DLCで追加の可能性はありますが2022年12月末現在は存在しません。
ライドの時に衣装の処理が面倒くさいからなんか?正直に話してみ?髪型にロングヘアが無いのもおそらく同じ理由でしょう。
剣盾ではロトム自転車に乗るときどんなにオシャレしててもダサいピチスーを着てメットを被らないといけなかったのでそんな気がしてる。

制服設定自体は学園というコンセプト的にあってもいいんだけども…。スター団が校則を違反している描写をする意味はあるし。
そう言いつつオープンワールドでモブを作る大変さを制服で緩和しようとしたのかな?という解釈が一番自分の中で強い。
後述のおじさんおばさん学生がいなければもっと好意的な目で見られたよ。本当だよ。

大人の学生の必要性の無さ

似合わない制服を着た薄気味悪いおじさんおばさんとバトルしたくなくて一周目のSではモブトレーナーをガン無視していたくらいキツいです。
この作品世界に必要な設定であるならば受け入れられたと思います。

主人公の周囲、ストーリーで登場するネームドキャラに大人と見られる学生はいないですよね。
ネルケは似合わない制服とヅラで若作りと変装が出来ていると思い込んでいる校長(=実際には学生ではない)という立ち位置なのでカウントしません。
というかネルケというキャラをそういう作りにした時点で年を召した大人が若者向けデザインの制服を着ているというのが若干ギャグっぽい扱いなんだよな……。

メインストーリー以外の学校の授業や関連のイベントで台詞を喋るNPCにも大人の学生はいなかったんじゃないかな。不快な記憶が脳から消されてる可能性はあります。
少なくともフィールドのNPCトレーナーのような短パン制服の太ったおじさんみたいな露骨なビジュアルの人物が登場することはなかったです。
なんなら教師に関連したイベントで生徒は「子供たち」として扱われることがほとんどなんですよ。もうそれ子供だけでよくないか……?

また高齢の学生がいるという設定がストーリー上で生かされている点も無かったです。
生かされているどころか生徒に大人がいることでスター団という子供たちのいじめ問題の没入感が損なわれているまである。
ビワ姉はお姉さんだけど未成年なんじゃないかなあと思うし。スター団自体、学生の青春的なエピソードですから。
やっぱりモブを制服で増やしたくて後から設定追加したのかな?と思ってしまう。
ネルケの年齢を違和感なく他のキャラクターが受け入れているという点では意味があるのか……?うーん。

ストーリーにおける不満点

お前あんなにストーリー褒めてたのに不満点あるの!?あります!!!
博士まわりの描写に関してはいまいち納得がいっていません。
まずオリジナルの博士が親としても人間としてもあまり尊敬できないという点。

自らの意思で子供よりも研究を選び、その研究もまた生態を破壊する危険性の問題を孕んでいてAIと思想が対立しているというのが自分がストーリーから受けるオリジナルの博士への印象です。
ライドンズもオリジナルの博士の勝手都合に振り回された存在とも言えますし、ストーリー内にさまざまな問題を生んでいる存在です。

そのせいでストーリー初見時はオリジナルの博士の想いの再現ではなくAIの意思で「愛していた」という言葉を選んだのかと思ってしまいました。
AI博士は自分を過去or未来へと転移させることで活動停止に至るにも関わらず旅に出るという言葉を子供たちに掛けるので、「愛していた」というのもAIの優しい嘘的なものかと思ってしまった。
まあその場合にもAIがどうしてそこまでに至ったという描写は不足していると思うんですけどオリジナルの博士が愛情を抱いていたという設定より個人的には感動でした。

ストーリーとは問題を解決するものなので問題を用意する必要があり、問題を生むキャラクターだから悪いというわけではありません。
日記や観測所に写真が貼られていることといいどうやらオリジナルの博士が本当に愛情を抱いていたという設定を描きたかったように感じるんですが、
オリジナルの博士は自分の意思でペパーよりも研究を選んでいるのに「愛していた」という事実を描くのには説得力があまり無いと感じてしまいました。
それに「愛していた」とするにはペパーの口から語られる境遇が個人的にはちょっと許容範囲を超えてしまっています。ドン引きです。よくあんないい子に育ったな!
コサジの灯台で楽しく過ごした時間があったかもしれないけどそれもオリジナルの博士の都合で始めて都合でやめてるし……。

「楽園で3人で暮らす」というような思想も誰かにペパーと引き離されて研究を強いられていたなら理解できるのですが現在ある情報だけだと自分で選んだ結果としか思えないためよくわからないです……。
パートナーが去ってしまったのは望まずしてのようだけど……。
でも研究に全てを費やしているのに子供を産むことに決めたのも、子供と離れて研究を続けることに決めたのもオリジナルの博士本人ですよね?
そういったとてつもなく独りよがりかつ夢見がちで目先のことしか考えられない想像力が欠如したキャラクターとして描かれているならそういうキャラとしての魅力もあったと思います。
現在の設定や構造で愛を描きたかったなら博士とAIそれぞれに母役/悪役どちらかを割り振ってその役割を果たさせるか、外部に悪役の存在を作るかが必要だったんじゃないかな……。

「素晴らしい研究者である」ので「素晴らしい親である」という理解不能のフォローがペパーに向けてされているのもめちゃくちゃ嫌でしたね……。
オリジナルの博士が偉大な研究を成し遂げたからといって親としてろくに何もしてあげていないことのフォローにはならないのだが?
ペパーとライドンズが前に進めたからいいものの……結局ペパーの人間性の良さでいろいろな問題を強引に片付けてしまっているので博士まわりに関しては気持ち悪さが残ってしまっています。

大穴にはパラドックスポケモンなどの謎が残されていることをわざわざクリア後に言及するあたりDLCで補完があるのかもしれないけど……。
もしSVが親子愛の話ならこれだけで0点でしたがSVのストーリーの勘所は親子愛ではないのでストーリー評価そのものには関わらない不満点って感じです。

オーロンゲがにっこりしない

嘘だよな…?ガラルで見せてくれたあの笑顔は……?



SVのオーロンゲのモーション担当はオーロンゲに様付けるタイプの夢女子なのかもしれん。
かっこよくて可愛いからその気持ちも正直わからんわけじゃない。


感想は以上となります。
いや~改めて良いところと悪い所の差がありすぎる。
とはいえ本当に楽しかったのでまだまだSVを遊んでいきますしポケモンとは今後ともいい距離感でいたいですね~。
今後の展開も付かず離れずで見守りたいです!(もうゲームで傷付きたくない)